ごきげんラーメンの塩コーンラーメンセット
とにかくごきげんなのである。加トちゃんケンちゃんもかくや、と言っても過言ではない。
美味いラーメン屋が近くにあるということは、それほどまでにごきげんなのだ。
名古屋市営地下鉄桜通線、国際センター駅から北へ200mほど、名古屋高速を見上げるような場所に「ごきげんラーメン」がある。
店の佇まいは、入口がガラス戸にもかかわらず、その狭さがやや敷居を上げている。そのガラス戸の枠には、よく見ると何かが油性ペンの手書きで書かれている。
「そうだ、混んでる時は他の店に行こう」
一瞬目を疑うが、なんだか憎めない。
店内はカウンターが数席と座敷。昼時は賑やかで、今となっては少数派になりつつある喫煙可の店のため、一服している客も見受けられる。
ラーメン屋には2種類ある。こぎれいなラーメン屋と、床が油ぎっているラーメン屋だ。正確には床が油ぎっていて、水のコップが使い込まれていて、テーブルが拭いても拭いてもキュッと鳴かないラーメン屋だ。
ごきげんラーメンは後者で、実に落ち着く。ラーメンを食う(食べる、ではなく敢えて食う、と言おう)には、こうであって欲しい。
ラーメンは単品でもセットでも頼めるが、欲張って味わうなら半チャーハンをつけたセットにするのが間違いない。こぎれいなラーメン屋では文字通り半チャーハンが出てくるのだろうが、そこはごきげん。客観的に見て満チャーハンなのだ。厳し目に見ても2/3。半と呼ぶにはやや暴力的なボリュームで、単品で頼んだらどうなるかと心配になる。
ここではいつも塩コーンセットをチョイス。
塩コーンラーメンは、濃厚な味わいなのに澄んだスープが特徴的。そこに浮かぶのは、黄色味とプリプリ感が強い中太麺。ごく普通のコーンに、厚みはそれなり、サイズは小ぶりのチャーシュー。
10人が10人絶賛する味ではないとは思うが、自分は絶賛する側に回ろう。
本来「塩コーン」で語るところではないが、ここでは控えめなチャーシューは脂身とのバランスがよく、噛むとジュワッと味がしみわたる。ちょっと豪勢に行きたい時はチャーシューを増すという選択肢もまたごきげんだ。
チャーハンはパラっと感の薄い、一口ごとのパンチが重い味付け。前述の通り半チャーハンと呼ぶには多めなので、腹具合と相談して「少し少なめに」と頼んでおくのもよいだろう。
決しておしゃれでも綺麗でもないが、小難しいことを考えずに、シンプルにラーメンが食べたいなら、ごきげんラーメンを候補に入れてみたい。
初めて行ったなら、誰かに語りたくなる何かがある店なのだ。
店舗名 | ごきげんラーメン |
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住所 | 450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅3丁目1-6 |
電話番号 | 052-561-1468 |
ランチタイム | 11:30~14:00 |